自分の歯は自分で守る意識を持つことが大切
中高生になると、親御さんの手から少し離れて自分で何でもする時期になります。それは、口腔内も同じです。自らお子さんが、自分の歯を健康に維持していこうという思いがないと、むし歯や思春期性歯肉炎になってしまう危険性がとても高い時期になります。忙しい生活の中でも、口腔内の健康の意識をし、自分自身で歯の健康を守れるようになりましょう。日頃の丁寧な歯磨きはもちろん、小さい頃から歯医者に通院した習慣を継続していくことをおすすめします。
むし歯ができやすい時期のため注意
中学生に上がると、部活動やクラブ活動、習い事、塾などでとても忙しくなります。食事を摂る時間がバラバラになったり、部活動やクラブ活動の後にそのまま塾に行くとなるとお腹すいてしまうため菓子パンを食べたり、間食する機会が増えることもあると思います。これらの習慣は、むし歯になる危険性をとても高めています。間食や甘い物を食べた後、歯磨きしないことでむし歯になる危険性が上がる上に、忙しくて歯磨きを適当にする、もしくはしないとなってくるととても危険です。永久歯は、1度むし歯になってしまうと歯を削り、人工的な物を詰めることが可能ですが、天然歯に勝る物はありません。その歯から2次的にむし歯が再発する可能性が格段に高まりますので今まで以上に注意をして歯を磨かないと健康な口腔内を維持することが出来なくなってしまいます。また、むし歯の進行でこの先将来、神経を抜いたり最悪の場合歯を抜いたりすることになってしまいます。そうなると、自分の歯で食物が噛めなくて食事が楽しく無くなったり、不自由さを感じることになりますので予防を徹底していきましょう!
思春期性歯肉炎に注意
思春期性歯肉炎とは、歯肉に炎症が起きてしまう歯肉炎の1種です。具体的には、歯肉が赤く腫れたり、歯磨きのとき出血したり、もっと悪化している場合には痛みや匂いを伴います。1番怖いのは、進行していることに気が付かずに、気が付いたときには手遅れになっていることです。原因としては、プラークが残っていることや、食べ物のカスのつまりや、汚れがきちんと落ちていないことから起こります。また、思春期性歯肉炎は女性ホルモンの影響を受けやすいため、男性よりも女性に多い傾向にあります。
食生活の重要性
食生活と歯の健康には相関性があります。 なぜかというと、人は食べた物で出来ていて口腔内もそれに影響を受けるからです。 野菜や健康バランスの取れた食事をすることで、唾液の作用がよく働き、それがむし歯から守ってくれたり、口腔内を綺麗にしてくれたりします。 しかしこれが、野菜を取らず健康バランスが悪くなり、さらには甘い物を沢山摂取するようになると、唾液の良い作用がなくなりどんどん悪くなっていきます。 ですので、むし歯になりたくない、思春期性歯肉炎にもなりたくない方は、食生活にも気を遣うと、とても効果です。当院には管理栄養士も在籍していますので食生活指導も受けることができます。
中高生・高校生の診療内容
定期検診
3ヶ月に1回程度を目安に歯科医院での定期検診を受けましょう。 口腔内を健康に保つには、問題点を素早く見つけ、早期に治療することが重要となります。 健康な時でも、定期健診を受けていると歯が長持ちし歯肉も良い状態を継続出来るので定期検診を受けることをおすすめします。
むし歯・歯周病治療
歯のクリーニング
フッ素塗布
フッ素を歯面に塗ることで、むし歯予防をすることができます。 未熟な歯はもろいので、この時期はむし歯になりやすいです。フッ素には歯質強化の作用がありますので、この時期に歯にフッ素を塗ると効果は高いです。 しかし、永続的ではない為、定期的な受診で塗布することや、歯磨きや食習慣も気をつける必要があります。
歯磨き指導
自分が苦手とする部位やどうしても残ってしまうところを歯科医院で指導を受けて実践すると間違った磨き方の癖が改善されていきます。 プラークや食べたカスをしっかりと落とせるとむし歯や歯周病のリスクを抑えることができます。歯科医院で歯垢、歯石を落とした後、良い状態を継続するのは日々の歯磨きになるので本当に大切です。
食生活
食べ物をバランス良く食べることや甘い物を少し控えることが大切です。 唾液の質を変えていくことで、むし歯予防につながって健康的になります。 是非、一度食生活についても考えてみてください。当院には、管理栄養士も在籍していますので、気になることはお気軽にご相談ください。