子どもの顎が小さくて将来の歯並びが心配
子どもの顎が小さいけれど、それは顔がシュッとしていて綺麗だから良いなと思われているお母様・お父様もいらっしゃるかもしれません。しかし顎が正常に発達していないケースだと、将来永久歯の並ぶスペースを確保出来ない可能性が高まります。そうなってしまうと、歯並びがガタガタに乱れてしまうかもしれません。顎の成長が遅れているお子様は、食べ物をよく噛んだり矯正装置でお口周りの筋肉トレーニングを行ったりすることで、顎の発達を促すことにつながるためおすすめです。小児予防矯正を行うことで美しい歯並びの土台が完成しやすくなります。顎は5歳頃までには40~45%、10歳頃までには80%の成長を遂げます。ですので、その時期までにしっかりと顎の成長促進するようにアプローチすると良いと言われています。出来る限り早めに歯医者で口腔内の状態を確認してもらうことで将来の歯並びにとって良い影響を与えますので、是非一度ご相談下さい。
子どもの顎が小さい原因
子どもの顎が小さい原因は2つあります。
- 遺伝による先天的なもの
- 食生活による後天的なもの
お子様の骨格は、お母様・お父様の遺伝により影響を受けることが多いです。 顎の形や、歯の並び方など親に似ることがあります。また 食生活では、普段柔らかい物しか食べていない場合は、噛む回数が少なくてもかみ切ることが簡単なため、咀嚼回数が減ります。 そうすると、顎をあまり使わないため、発達しにくくなります。 よく噛むことは顎周りの筋肉にも影響を及ぼすので、食生活で噛み応えのある物を食べることで顎の成長に効果があります。
子どもの顎が発達しないことによる悪影響
歯並びが悪くなる
歯が並ぶスペースを確保できずに生えてくると、歯並びがキツキツな状態になってしまいます。 これを、叢生と言います。 叢生になってしまうと、歯が重なり合い見た目も悪い上に、歯ブラシが上手く届かない為にむし歯や歯周病になるリスクが高まります。歯が生えるスペースが確保できるか不安な場合は、必要に応じてお口周りの筋肉トレーニングに取り組み顎の成長を促進させて行きましょう。
いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすい
顎が通常よりも小さいお子様は、喉の周りの空間が狭まるため睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。いびきをかいていたり、睡眠が浅いと日中の活動の質にも悪影響を及ぼす可能性がありますので早めの改善をおすすめします。
- 子どもがいびきをかいている
- 呼吸をしにくそうにしている
- 口呼吸になっている
- お口ポカンとしている
- 日中イライラしていることが多い
- 日中、眠そうにしている
喘息や鼻づまりのリスク
上顎のスペースが狭い場合、鼻腔や気道も狭くなるケースがほとんどですので、喘息や鼻づまりを引き起こす可能性が高まります。顎が小さいと悪い歯並びだけでなく、お子様の負担が増えますので早めにご相談ください。
顎の成長を日常的に促進させる方法
よく噛むことを意識して食べる
食事をする時や何かを食べる時は、1口につき20~30回前後、噛むことを意識しましょう。中々噛めない時や慣れない時は、箸を置いて数えるようにすると習慣化され、無意識の中でも行えるようになります。最初は、出来なくても徐々に慣れて来るので、厳しくせずに行なうと良いでしょう。嫌いになったり、億劫になったりしてしまうと食事がとても嫌なものになってしまうので、まずは楽しく出来るように心がけて見て下さい。
固いものをよく噛んで食べる
噛み応えのある食べ物を食べることで、顎の発達や周りの筋肉までも鍛えることができます。それにより、顎の発達が促進されます。普段柔らかい物しか食べていない場合には、顎を使っていないので発達しにくいです。顎を発達させるために意識的に固いものを食べるなど、よく噛んで顎にアプローチしていきましょう。
お茶で流し込まない
食事中にお茶で流し込んでしまうとあまり噛まなくても飲み込めてしまいますがこれは危険行為です。水分補給の為に飲む分には良いですが、流し込みで飲んでしまうと、顎を使わない食事になります。もし現在している場合には、辞めることをおすすめします。
顎の成長を促進するための小児予防矯正治療
顎の成長を促進するためには、以下のような矯正装置があります。取り外し可能で、痛みや負担が少ないため、お子様も抵抗感なくご使用頂ける可能性が高いですのでお気軽にご相談ください。当院では、顎の成長をサポートするアクティビティも対応しています。