フッ素の力で子どもの歯を守りましょう!
フッ素塗布は、子どもから大人まで幅広い世代の方に効果的な予防歯科メニューでむし歯になりにくい口腔内づくりに有効です。歯科医院でのフッ素塗布の効果は、約3か月持続する(個人差があります。)と言われていますので、定期検診のタイミングで受けることをおすすめします。生えたばかりの乳歯や永久歯は特にむし歯になりやすいため、お子様の歯をむし歯から守りたい方にフッ素塗布がおすすめです。
フッ素の効果
歯の再石灰化を促進
むし歯になるときは、ミュータンスレンサ球菌が出す酸によって歯が溶かされて、穴が空いてしまいます。これをそのままにしてしまうと、むし歯はどんどん進行し大きくなっていきます。しかし、フッ素を塗ることで歯の表面の溶かされてしまったカルシウムイオンやリン酸イオンが歯に再沈着してくれます。この作用により歯が元に戻る可能性があります。これを、再石灰化と言います。また初期むし歯の場合は治療しないで済むこともありますが、定期的な歯科検診で要観察となります。それ以外のむし歯は、フッ素だけでは治らないので必ず歯科医院へ受診しましょう。
歯質強化
歯はヒドロキシアパタイトという物質から主になっています。しかし、この物質の弱点としては酸に弱く大切なミネラルが歯の表面から溶け出してしまうことです。しかし、フッ素を塗布することでエナメル質の成分とくっつきフルオロアパタイトという非常に強い成分へとなります。これにより、酸への抵抗性が増して強くなるのでむし歯を防ぐことが出来ます。
むし歯菌の活性を抑制
むし歯には、糖質から作り出されるミュータンスレンサ球菌が出す酸が関係しています。フッ素は、そのミュータンスレンサ球菌の活性を抑制して酸を少なくする効果があるので、むし歯予防にとても効果があります。定期的な歯科検診を受け、適切なむし歯予防処置をして歯の健康を守っていきましょう。